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運ゲーに見えるバトロワの「実力要素」を分解する

運ゲーに見えるバトロワの「実力要素」を分解する

「バトロワは運ゲーだ」。SNSやゲームフォーラムでよく見かける言葉だ。確かに、安置の位置はランダム、アイテムの出現もランダム、降下地点に何チーム来るかもわからない。運要素は確かに存在する。

でも、もし本当に「運だけ」のゲームなら、なぜ同じプレイヤーが何シーズンも連続でプレデターやチャンピオンリーグに到達できるのだろうか。なぜプロチームが存在し、競技シーンが成り立っているのだろうか。

バトロワの「運」と「実力」を切り分けて考えることが、上達への第一歩になる。

バトロワの「運要素」と「実力要素」を切り分ける

運要素: 安置位置 / アイテムドロップ / 敵の配置

バトロワにおける運要素は主に3つだ。

  1. 安置の位置: 次の安置がどこに来るかは基本的にランダム。自分たちの近くに安置が来れば移動の必要がなく有利だし、遠くに来れば危険な移動を強いられる
  2. アイテムドロップ: 着地した場所にどんな武器やアイテムが落ちているかはランダム。良い武器が拾えるか、ショットガン1丁しか見つからないかは運の要素が大きい
  3. 敵の配置: 自分の降下地点に他のチームが何チーム来るか、中盤でどの方向から敵が来るかも完全にはコントロールできない

これらは確かにプレイヤーがコントロールできない。1試合だけを見れば「運が悪かった」で片付けられる場面は多い。

実力要素: 降下判断 / 安置移動 / 戦闘力 / チーム連携

一方で、実力で左右できる要素はそれ以上に多い。

  • 降下判断: どこに降りるかは自分で選べる。航路を見て混雑を避ける判断は実力(S1 STEP2)
  • 安置移動: 安置の位置は運だが、移動のタイミングやルート選択は実力(S1 STEP3)
  • 戦闘力: エイム、遮蔽物の使い方、距離の管理は全て実力(S2全体)
  • チーム連携: 報告、フォーカス、蘇生判断は実力(S3全体)
  • リソース管理: 弾薬や回復アイテムの使い方、武器選択は実力
  • 漁夫の判断: いつ仕掛けるか、いつ避けるかの判断は実力(S1 STEP4)

運がコントロールできない要素であるのに対して、実力はコントロールできる要素だ。上達とは「コントロールできる要素の精度を上げていく」ことに他ならない。

運を「コントロールできない」と割り切る思考法

100試合単位で見れば実力が反映される統計的事実

1試合だけを見れば、運の影響は大きい。着地して武器が1つも見つからず、素手で敵に殴り殺されることもある。しかし100試合、500試合と数を重ねると、運の影響は平均化される。全員が同じ確率で良い安置を引き、同じ確率で良い武器を拾える。

100試合の中で同じランク帯のプレイヤーAとプレイヤーBを比べた時、平均順位に差が出るなら、それは実力差だ。Apex Legendsのプレデター帯のプレイヤーは毎シーズン安定して上位に入り続けるし、Warzoneのランクプレイでもトップティアのプレイヤーは常連だ。これは「100試合以上の積み重ねでは運が均されて実力が反映される」ことの証拠だ。

ポーカーに例えるとわかりやすいかもしれない。ポーカーも1ハンドだけ見れば運のゲームだが、プロのポーカープレイヤーは長期的に見ると安定して利益を出す。「短期的には運、長期的には実力」。バトロワもまったく同じ構造を持っている。

1試合の結果に一喜一憂しないバトロワマインド

この考え方を実践に落とし込むと、「1試合の結果に一喜一憂しない」というマインドセットに繋がる。

即死した試合で「運が悪い」「もう嫌だ」と感情的になっても、次の試合のパフォーマンスが下がるだけで何も改善しない。逆にチャンピオンを取った試合で舞い上がっても、それだけで実力が上がったわけではない。

大事なのは「自分のコントロールできる部分はベストを尽くしたか」を1試合ごとに振り返ること。結果(順位)ではなくプロセス(判断の質)に注目する。これがバトロワで安定して成長するためのマインドセットだ。

まとめ -- 「運ゲー」と言っている間は上達しない

バトロワの運要素は確かに存在する。でも実力要素の方がはるかに多い。

  • 安置位置、アイテムドロップ、敵の配置は運。コントロールできない
  • 降下判断、安置移動、戦闘力、チーム連携は実力。コントロールできる
  • 100試合単位で見れば運は均される。差が出るのは実力
  • 1試合の結果ではなく、判断の質(プロセス)に注目する

「運ゲーだから仕方ない」と思った瞬間、成長が止まる。「運は運。でも自分がコントロールできる部分はまだ改善できる」。この切り替えができると、同じバトロワがまったく違う見え方をするはずだ。

STEP2では、この考え方をさらに掘り下げて「期待値プレイ」について見ていく。

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