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サイドボード/入れ替え枠の考え方 -- 対策カードの選定基準

サイドボード/入れ替え枠の考え方 -- 対策カードの選定基準

大会のBO3(Best of 3。3本先取制)で1試合目に負けた。でも2試合目からはデッキのカードを入れ替えて、相手の弱点を突ける構成に変えられる。この「入れ替え」こそがサイドボードの醍醐味だ。

サイドボードとは、メインデッキとは別に用意する「入れ替え用のカード群」のこと。試合の合間にメインデッキのカードと差し替えて、次の試合を有利に戦うための仕組みだ。

サイドボードの役割 -- BO3(3本勝負)で真価を発揮する

カードゲームの対戦形式には大きくBO1(1本勝負)とBO3(3本勝負)がある。BO1はラダー(ランク戦)で主流の形式。BO3は大会や上位帯のランク戦で使われる形式。

BO3ではサイドボードが使える。1試合目が終わった後、2試合目の前にサイドボードのカードとメインデッキのカードを入れ替えられる。つまり、1試合目で相手のデッキタイプがわかった上で、2試合目はそのデッキに有利なカードを投入できる。

MTG Arenaのサイドボードは15枚。ハースストーンにはサイドボードの概念がなかったけれど、最近のフォーマットでは一部でサイドボード的な仕組み(ジルバラス形式。30枚のメインデッキに対して10枚のサイドカードを用意し、対戦前に自動で差し替わる)が導入されている。遊戯王マスターデュエルでは15枚のサイドデッキが用意できる(BO3モードの場合)。ポケポケには現時点ではサイドボードの仕組みはない。

メインデッキとサイドボードの役割分担

メインデッキには「どの対面にもそこそこ機能するカード」を入れる。サイドボードには「特定の対面に強いけど、他の対面では使えないカード」を入れる。

たとえばMTG Arenaで、環境にアグロとコントロールが両方存在するとする。メインデッキにはバランスの良い除去と脅威を入れておき、サイドボードにはアグロ用の軽い除去(序盤を凌ぐためのカード)とコントロール用の打ち消し呪文(長期戦で相手のフィニッシャーを止めるカード)の両方を用意する。

1試合目で相手がアグロだとわかったら、2試合目は軽い除去をサイドインして重いカードをサイドアウトする。逆にコントロール相手なら打ち消しをサイドインする。

サイドボードに入れるカードの優先順位の決め方

サイドボードの15枚は限られている。全ての対面に対応するのは無理だ。

優先順位の決め方は「メタゲーム分析」と直結する。環境で最も流行しているデッキ(Tier1)への対策カードを最優先で入れ、次にTier2(2番目に流行しているデッキ群)への対策を入れる。ほとんど見かけないデッキへの対策は後回しでいい。

もう一つの基準は「メインデッキで不利な対面の改善」だ。メインの構成で有利な対面はサイドボードで対策しなくてもいい。メインで五分〜不利な対面を、サイドボードで有利に変えることを目指す。

サイドボーディング(入れ替え)の実践

対戦相手のデッキタイプ別の入れ替えガイド作成法

上級者は、デッキを組んだ時点で「各対面のサイドボーディングガイド」を作っている。対面ごとに「何を抜いて何を入れるか」をリスト化しておく方法だ。

たとえば「vs アグロ: サイドイン -- 軽い除去3枚、回復2枚 / サイドアウト -- 重いフィニッシャー2枚、遅いドローソース3枚」という具合に書き出しておく。

このガイドがあれば、BO3の合間に悩む時間が減る。大会では制限時間内にサイドボーディングを終える必要があるので、事前にガイドを作っておくことの価値は大きい。

遊戯王マスターデュエルでは対面デッキの種類が非常に多いので、「大きなカテゴリ(展開系 / 罠系 / バーン系)」に分けてガイドを作るのが現実的だ。

「何を抜くか」が「何を入れるか」より難しい理由

サイドボーディングで最も難しいのは、実は「何を入れるか」ではなく「何を抜くか」だ。

サイドインするカードは明確だ。「アグロ対策の除去を入れる」と決めれば、それを入れるだけ。でも、代わりに何を抜くかは一筋縄ではいかない。

基本的な考え方は「この対面で最も機能しないカードを抜く」だ。アグロ相手なら重いフィニッシャーは間に合わないことが多いので抜く候補になる。コントロール相手なら序盤の軽いクリーチャーは除去されやすいので抜く候補になる。

ただし「一見弱そうだけど、実はこの対面で重要な役割がある」カードもある。たとえば、アグロ相手にフィニッシャーを全部抜くと、相手のライフを削る手段がなくなって「盤面は安定したけど勝てない」状態に陥ることがある。サイドアウトの枚数には注意が必要だ。

このSTEPのまとめ

サイドボードは「BO3の勝率を10%上げる武器」と言われることがある。メインデッキでは対応しきれない対面を、サイドボードで改善できる。

サイドボードの構築はメタ分析と連動する。環境のTier1対策を最優先し、メインで不利な対面の改善を目指す。そしてサイドボーディングガイドを事前に作っておくことで、試合中の判断を速くする。

次のSTEP5ではオリジナルデッキの作り方を見ていく。

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