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ドロー確率の基本 -- 残りデッキから欲しいカードを引く確率

ドロー確率の基本 -- 残りデッキから欲しいカードを引く確率

「このカードを引ける確率はどのくらいだろう?」。対戦中にふと気になったことはないだろうか。確率を「なんとなく」ではなく「数字で」考えられるようになると、判断の精度が一段上がる。ドロー確率の基本的な考え方を、一緒に見ていこう。

確率計算と聞くと難しそうに感じるかもしれないけれど、基本的な考え方はシンプルだ。

ドロー確率の計算方法 -- 超幾何分布の簡単な理解

カードゲームのドロー確率は「超幾何分布」(ちょうきかぶんぷ)という確率分布で計算される。名前は難しいけれど、考え方は直感的だ。

「デッキの残りN枚の中にX枚ある特定のカードを、次の1枚で引く確率」は、単純にX/Nで計算できる。

デッキ残り30枚中3枚あるカードを1枚引く確率 = 10%

たとえばハースストーンの30枚デッキで、試合開始時に特定のカードが2枚入っているとする。最初のドロー(初手3枚+1ターン目のドロー=4枚)で少なくとも1枚引く確率は約25%。

MTG Arenaの60枚デッキで、ある4枚投入のカードを初手7枚で少なくとも1枚引く確率は約40%。

遊戯王の40枚デッキで、3枚投入のカードを初手5枚で少なくとも1枚引く確率は約34%。

これらの数字を「感覚」ではなく「数字」で把握しておくと、デッキ構築の判断が正確になる。「このカードを初手で引きたいなら3枚入れる必要がある」「2枚でも初手で引ける確率は○%あるから十分」という判断ができる。

マリガン込みの初手で特定カードを持つ確率の計算

マリガン(STEP1で解説した初手の手札交換)を考慮すると、実質的な「初手で引く確率」は上がる。

たとえばハースストーンで、30枚デッキに2枚入っているカードを初手3枚で引く確率は約19%。でもマリガンで全て交換した場合、実質6枚分のドローチャンスがあるので確率は約36%まで上がる(厳密な計算ではないが、目安として)。

遊戯王で初手5枚のうちに特定の初動カードが引けない場合、「初動カードを何枚入れるべきか」の判断に直結する。3枚投入で初手に来る確率が約34%、サーチを3枚追加して実質6枚体制なら約58%。ここまで上がれば「2回に1回は初動が通る」計算になる。

確率計算をプレイに活かす具体例

「次のドローで回答を引く確率」でリスクを取るか判断する

試合中の判断にも確率計算は使える。

状況: デッキ残り20枚。全体除去が2枚残っている。次のドローで引く確率は10%。

この10%に賭けて「もう1ターン耐える」プレイを選ぶか、別の方法で対処するかの判断ができる。10%は低いけれど、2ターン猶予があれば合計19%。3ターンなら27%。

「○ターン以内に引く確率」を計算できると、「あと何ターン粘れば引ける見込みがあるか」が見える。

確率計算ツール/アプリの紹介と使い方

暗算が苦手でも、ツールを使えば簡単に計算できる。

Hypergeometric Calculator(超幾何分布計算機): Web上で無料で使える。デッキ枚数・目的カード枚数・ドロー枚数を入力すれば即座に確率が出る。

Decklist Generator / Probability Calculator: MTG向けだけれど、他のカードゲームにも応用できる。特定の条件(「初手7枚で土地が2〜4枚来る確率」など)を計算してくれる。

MTG Arena/ハースストーンのデッキトラッカー: プレイ中にリアルタイムでデッキ残りを表示。「あと何枚残っているか」がわかれば、暗算でも大まかな確率は出せる。

ツールに頼るのは全く悪いことではない。プロプレイヤーでもデッキ構築時にはHypergeometric Calculatorを使う人が多い。

数字で考える第一歩

確率を「なんとなく」ではなく「数字で」捉えることが、このシリーズの出発点だ。デッキ残りN枚中X枚のカードを引く確率はX/N。マリガンを含めた初手確率はさらに高くなる。

最初は「だいたい10%くらい」「30%くらい」という大まかな感覚で十分。その感覚があるだけで、「このリスクは取る価値があるか」の判断精度が上がる。

STEP2では期待値判断について見ていく。

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