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格ゲー固有の観察ポイント -- 起き上がり・ガード後・画面端での行動傾向

格ゲー固有の観察ポイント -- 起き上がり・ガード後・画面端での行動傾向

「同じ相手に3回連続で投げられた」「起き上がりの行動を毎回読まれている気がする」——対戦でそう感じたことがあるなら、足りていないのは操作の精度ではなく「観察」かもしれない。

読み合いは選択肢を知っているだけでは勝てない。相手が「どの選択肢を選びやすいか」を見抜けるかどうかで、読みの精度が大きく変わる。

格ゲーには、相手の行動傾向が特にわかりやすい場面がいくつかある。起き上がり、ガード後、画面端。この3つの場面で相手の癖を観察する方法を一緒に見ていこう。

格ゲー固有の観察ポイント -- 起き上がり・ガード後・画面端での行動傾向

FPSやMOBAと違って、格ゲーは1対1で画面を共有している。相手の動きがすべて見える。だからこそ「観察」がダイレクトに読み合いの質に反映される。

ただ、漫然と相手を見ていても情報は整理されない。大事なのは「いつ、何を見るか」を絞ることだ。

起き上がり時の行動傾向(リバサ派 / ガード派 / バクステ派)

STEP2で起き攻めの攻め側を整理したけど、ここでは守り側の傾向を観察する目線で見てみよう。

対戦を始めて最初の数回、相手をダウンさせた後に注目してみてほしいのは「相手が起き上がりに何をしてくるか」だ。

  • リバサ派: 起き上がりの最速で無敵技やSAを出してくるタイプ。プレッシャーに強く、攻め側を怯ませる意図がある。このタイプは打撃重ねの代わりに様子見(ガード待ち)を選ぶと、無敵技をガードして大ダメージの反撃チャンスが生まれる
  • ガード派: 起き上がりにまずガードを入れるタイプ。堅実だけど、投げに対して弱い。このタイプには投げやシミーの比率を増やすと崩しやすくなる
  • バクステ派: 起き上がりにバックステップで距離を取るタイプ。間合いの外に逃げたい意思が見える。前ステップからの追いかけ打撃や、持続の長い技で対応できる

同じ相手でも体力状況やラウンド数によって傾向が変わることがある。体力が少なくなるとリバサの頻度が上がったり、逆にリードしているときはガード多めになったり。この変化も含めて観察しておくと、試合の後半で読みが噛み合いやすくなる。

SF6ではリバーサルSAの存在があるため、起き上がりの観察がとりわけ重要だ。ゲージがある状態の相手と、ゲージがない状態の相手では、リバサの脅威度がまったく違う。鉄拳8ではレイジアーツ(体力が一定以下になると使える高威力の反撃技)があるため、相手の残り体力がレイジ圏内かどうかも観察ポイントになる。

ガード後の暴れ頻度とタイミングの見方

固めの場面でも観察は効く。相手に技をガードさせた後、どのくらいの頻度で暴れてくるかを見てみよう。

  • 暴れ頻度が高い相手: フレームトラップが有効。わざと連携に隙間を作って、暴れた瞬間をカウンターヒットさせる
  • 暴れ頻度が低い相手: 投げや崩しが通りやすい。ガードを固めている相手を投げで崩すチャンスが多くなる
  • 特定のタイミングでだけ暴れる相手: その「暴れポイント」を把握できれば、ピンポイントでフレームトラップを仕掛けられる

実際の対戦で「暴れ頻度を数値化しよう」とまで考える必要はない。ただ「この相手、ガードした後にすぐボタンを押してくるな」とか「この相手、ずっとガードしてるな」くらいの感覚でいい。

GGSTのFD(フォルトレスディフェンス。テンションゲージを消費してガードする防御行動で、ガード時ののけぞりが増える代わりに相手を押し返す効果がある)を使う頻度も観察ポイントになる。FDを多用する相手はゲージ管理を気にしているタイプなので、攻め継続よりも投げ崩しが有効になりやすい。

画面端に追い詰めた時の相手の癖を読む

画面端は格ゲーで最も読み合いが濃くなるエリアだ。後ろに下がれないぶん、守り側の選択肢が制限される。攻め側のリターンも大きくなるため、ここでの観察精度が試合の結果に直結しやすい。

画面端での前ジャンプ逃げ / バクステ / 暴れの傾向分類

画面端に追い詰められた相手は、大きく分けて3つの行動パターンを取る。

前ジャンプで逃げる: 画面端から脱出するために相手の頭上を越えるジャンプを狙う。これを読んでいれば対空(地上から相手のジャンプを落とす行動)で落とせる。対空ができる状態を維持しておくのが画面端の基本だ。

暴れで切り返す: 無敵技や発生の速い技で攻めを拒否しようとする。画面端はコンボダメージが高くなることが多い(壁に叩きつける追撃ができるため)ので、暴れが通れば大きなリターンになる。その分、ガードされたときのリスクも高い。

ガード・ファジー防御(複数のガード方向を素早く切り替えて複数の崩しに対応しようとする防御テクニック): 我慢してガードを固め、隙を見て脱出を図るタイプ。投げと中下段の二択で崩す必要がある。

この3パターンのどれが多いかを、最初のラウンドや序盤の展開で観察する。

観察結果を攻めに反映する -- 1ラウンド目で「試す」→ 2ラウンド目で「狩る」

観察を活かすコツは「段階を分ける」ことだ。

1ラウンド目は「試し」のラウンドと割り切ってもいい。画面端で投げを仕掛けてみる。打撃重ねをしてみる。シミーをしてみる。それぞれに対する相手の反応を覚えておく。

2ラウンド目以降は、1ラウンド目の情報を使って「狙い撃ち」する。「1ラウンド目に画面端で前ジャンプ逃げを2回やってきたから、今回は対空を置いておこう」「起き上がりリバサを1回やってきたから、次は様子見で待ってみよう」。

こういった観察→反映のサイクルを回すことで、ラウンドを重ねるごとに読みの精度が上がっていく。

ただし気をつけたいのは、相手も同じように観察しているということだ。自分の行動も見られている前提で動くこと。1ラウンド目に投げを2回通したからといって3ラウンド目も投げが通るとは限らない。相手が対応を変えてくる可能性も織り込んでおくと、一方的に読まれることは減っていくはずだ。

SF6のリプレイ機能を使えば、対戦後に相手の行動傾向を振り返ることもできる。試合中に全部を観察するのが難しいうちは、リプレイでゆっくり確認してパターンを把握する方法もある。鉄拳8やGGSTにもリプレイ機能は搭載されているので、気になった試合は保存しておくと振り返りの素材になる。

対戦は「相手との会話」 -- 行動で語り合う

格ゲーの上級者がよく使う表現に「対戦は会話だ」というものがある。これは比喩としてかなり的を射ている。

自分が打撃を重ねる。相手がガードする。投げに行く。相手が投げ抜けする。シミーを見せる。相手がガードに切り替える。

この一連の流れは、言葉こそ交わしていないけど、行動を通じて「お前はこう来るだろう」「いや、それは読んでたよ」というやり取りをしている。

読み合いが「噛み合う」相手との対戦は、たとえ負けても面白いと感じることが多い。それは「ちゃんと会話が成立していた」からだ。

逆に、まったく読み合いが成立しない相手との対戦(自分の行動を見ずにランダムに動いている相手など)は、勝っても負ってもどこか消化不良になりやすい。

観察力を磨くということは、この「会話の質」を上げるということでもある。相手の行動を読み取れるようになると、格ゲーの面白さがもう一段階深くなるはずだ。

このSTEPのまとめ

読み合いの精度を高めるために、相手の行動傾向を観察する3つのポイントを見てきた。

  • 起き上がり時: リバサ派 / ガード派 / バクステ派の傾向を数回で把握する。ゲージや体力による変化も見る
  • ガード後: 暴れ頻度の高低を感じ取り、フレームトラップか投げかの配分を調整する
  • 画面端: 前ジャンプ逃げ / 暴れ / ガード固めの傾向を見て、対応する攻め方を選ぶ
  • 観察→反映のサイクル: 1ラウンド目で「試す」→ 2ラウンド目で「狩る」。ただし相手も観察していることを忘れない

最初から全部を観察しようとすると自分の操作がおろそかになる。まずは「起き上がりの行動だけ見る」のように、観察ポイントを1つに絞るところから始めてみよう。

次のSTEP5では、ここまで学んできた読み合いの要素を組み合わせて、試合全体の「ゲームプラン」を設計する方法に入る。

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