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漁夫の利を狙う/狙われない -- 第三者介入の戦術論

漁夫の利を狙う/狙われない -- 第三者介入の戦術論

バトロワでしか味わえない独特の緊張感がある。それが「漁夫の利」(ぎょふのり)だ。2つのチームが戦闘しているところに、第三者のチームが横から介入して両方を倒す――または自分たちが戦闘中に横から殴られる。バトロワをプレイしたことがある人なら、一度は経験しているはずだ。

漁夫の利は「狙う側」にも「狙われる側」にもなりうる。この両面を理解することが、バトロワの戦闘判断力を大きく高める。

漁夫の利とは -- 戦闘中の2チームに第三者として介入する

漁夫の利は、元々は中国の故事から来た言葉で「争っている二者の間に第三者が割り込んで利益を得る」ことを意味する。バトロワにおいては、戦闘中のチーム同士が体力・弾薬・回復アイテムを消耗しているタイミングで介入し、有利な状態で仕掛けることを指す。

Apex Legendsのフラグメントのような激戦区では、3チーム・4チームが連鎖的に漁夫をしかけてくることも珍しくない。PUBGやWarzoneでも、銃声は周囲のチームに位置を知らせるシグナルになるため、戦闘が起きると周辺チームが集まりやすい。

漁夫を仕掛ける最適なタイミング -- 戦闘の終了直後

漁夫のタイミングとして最も効果的なのは、2チームの戦闘が終わった直後だ。勝利した側のチームは体力が減っていて、蘇生中だったり、アイテムを漁っていたりする。この「戦闘後の隙」が漁夫の最大のチャンスになる。

逆に、戦闘の真っ最中に飛び込むのはリスクが高い。3チームが入り乱れる乱戦になると、どこから撃たれているかわからなくなり、自分たちが消耗する側になりかねない。

漁夫を仕掛けるときの具体的な動きは次のようなイメージだ。

  1. 銃声が聞こえたら方向と距離を把握する
  2. 近づきすぎず、戦闘が終わるのを待つ(高台や建物の影で待機)
  3. 銃声が止んだ(=戦闘が終結した)タイミングで一気に仕掛ける
  4. 相手が回復中・蘇生中なら特に有利。素早く倒しにいく

Apex Legendsでは、戦闘終了後に敵がデスボックス(倒した敵が落とすアイテムボックス)を漁っているタイミングが漁夫の絶好機になる。アイテム画面を開いている間は周囲を見られないからだ。

漁夫のリスク -- 自分もさらに漁夫られる可能性

漁夫を仕掛けるチーム自身も、さらに別のチームから漁夫られるリスクがある。いわゆる「漁夫の漁夫」だ。特にマップの中央付近や人気エリアでは、チームが密集しているためこの連鎖が起きやすい。

漁夫を仕掛ける前に、周囲に他のチームの気配がないか確認しておくのが重要だ。Apex Legendsならスキャンの音やピング音、PUBGなら足音や車両の音に注意する。確認を怠ると、自分たちが漁夫をしかけた直後に背後から別のチームに撃たれるという最悪の展開になる。

漁夫を避ける/防ぐ方法

戦闘を短時間で終わらせる -- 長引く戦闘は漁夫を呼ぶ

漁夫を避ける最も効果的な方法は、戦闘を素早く終わらせることだ。バトロワの銃声は広範囲に聞こえるため、戦闘が長引けば長引くほど周囲のチームが集まってくる可能性が高まる。

「30秒で決着がつかない戦闘は撤退を検討する」というのは、ランクマッチでよく言われる目安の一つだ。もちろん状況によるが、中盤以降で残りチームが多い場面では特にこの意識が大事になる。

戦闘を短縮するための具体的なアプローチとしては以下がある。

  • フォーカスを合わせる: チーム全員で同じ敵を集中攻撃し、素早く人数差を作る(フォーカスについてはシリーズ3で詳しく扱う)
  • ダウンした敵を確実にキルする: ダウン状態の敵を放置すると蘇生されて戦闘が長引く
  • グレネードを有効活用する: 遮蔽物の裏に隠れている敵をグレネードで炙り出すことで膠着を打開できる

戦闘前に周囲をチェックする -- 第三者の存在を確認してから仕掛ける

戦闘を開始する前に「この周辺に他のチームはいないか」を確認する習慣をつけよう。ミニマップで直近の銃声の発生位置を確認したり、高所から周囲を見渡したりするだけでリスクを大幅に減らせる。

PUBGやWarzoneでは、双眼鏡やスコープで周囲を偵察してから戦闘を仕掛けるのが有効だ。Apex Legendsのブラッドハウンドのスキャンやシアのパッシブ(心拍センサー:近距離の敵の存在を感知する能力)も周囲のチーム数を把握するのに役立つ。

もう一つ重要なのが「退路の確保」だ。戦闘中に漁夫が来た場合に逃げられるルートを事前に確認しておく。建物の中で戦っていて出口が1つしかない状況は、漁夫が来たときに逃げ場がなくなる。

まとめ -- バトロワは「いつ戦うか」の判断が最も重要

漁夫の利はバトロワの戦闘判断において避けて通れない要素だ。

  • 漁夫は戦闘終了直後が最も効果的。戦闘真っ最中への飛び込みはリスクが高い
  • 漁夫を仕掛ける前に、自分たちが漁夫られるリスクも確認する
  • 戦闘を短時間で終わらせることが最大の漁夫対策。30秒を目安に考える
  • 戦闘前に周囲のチームの有無を確認し、退路を確保しておく

バトロワは「撃ち合いが強い人」だけが勝つゲームではない。「いつ戦うか、いつ戦わないか」の判断が最終順位を大きく左右する。漁夫の利を味方につけ、漁夫のリスクを避ける意識を持つだけで、試合ごとの安定感は格段に上がるはずだ。

STEP5では、いよいよ試合の最終局面「ラスト5チームでの立ち回り」について見ていく。

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