ゲームのロード時間を短くするSSD選び
「ロード画面が長すぎて萎える」
これ、地味にゲーム体験を削る問題だ。バトロワのマッチ開始時、オープンワールドのファストトラベル時、格ゲーの対戦ロード時。毎回数十秒待たされると、ゲームへの集中が途切れてしまう。
ストレージ(データの保存装置)をHDDからSSDに変えるだけで、ロード時間が劇的に短縮される。ここではSSDの種類と選び方を整理していく。
SSDとHDDの違い -- なぜSSDが速いのか
仕組みの違い
HDD(Hard Disk Drive)は磁気ディスクを物理的に回転させてデータを読み書きする。SSD(Solid State Drive)は半導体メモリにデータを電気的に読み書きする。物理的な駆動部分がないぶんSSDのほうが圧倒的に速い。
| 項目 | HDD | SATA SSD | NVMe SSD |
|---|---|---|---|
| 読み取り速度 | 100〜200MB/s | 500〜560MB/s | 3,000〜7,000MB/s |
| ロード時間(目安) | 30秒 | 10秒 | 3〜5秒 |
| 価格(1TB) | 5,000〜8,000円 | 8,000〜12,000円 | 10,000〜20,000円 |
| 耐衝撃性 | 弱い | 強い | 強い |
| 動作音 | 回転音あり | 無音 | 無音 |
ロード時間の目安はゲームやデータ量によって変わるが、HDDからNVMe SSDへの移行で体感のロード時間が5〜10分の1になることも珍しくない。
SSDの種類 -- NVMeとSATAの違い
SATA SSD
SATA(Serial ATA。HDDと同じ接続規格)のSSDは、HDDと同じケーブルとコネクタで接続できる。既存のPCのHDDをSSDに換装する場合に便利。
速度は最大560MB/s程度で、HDDの約3〜5倍。NVMe SSDほど速くはないが、HDDからの移行であれば体感の違いは非常に大きい。
NVMe SSD(M.2)
NVMe(Non-Volatile Memory Express。SSD専用に設計された高速通信規格)のSSDは、M.2スロット(マザーボード上の小型コネクタ)に直接装着する。ケーブルが不要で、速度はSATA SSDの5〜12倍。
NVMe SSDにも世代があり、PCIe Gen3とGen4/Gen5で速度が異なる。
| 規格 | 最大速度(理論値) | 実用速度 |
|---|---|---|
| PCIe Gen3 | 3,500MB/s | 2,000〜3,500MB/s |
| PCIe Gen4 | 7,000MB/s | 4,000〜7,000MB/s |
| PCIe Gen5 | 14,000MB/s | 8,000〜12,000MB/s |
ゲーム用途ではPCIe Gen3でも十分に速い。Gen4との体感差はゲームのロード時間では1〜2秒程度の差にとどまることが多い。Gen5はまだ発熱が大きくコストも高いので、現時点ではGen4がコストパフォーマンスの面で最も選ばれている。
容量の選び方
ゲームの容量は年々増えている
最近のAAAタイトル(大手パブリッシャーの大型ゲーム。Call of Duty、Fortniteなど)は1本で50〜150GBを消費するものもある。
| 容量 | 入るゲーム数の目安 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 250GB | 大型2〜3本 | やや少ない |
| 500GB | 大型4〜6本 | 最低ライン |
| 1TB | 大型8〜12本 | 推奨 |
| 2TB | 大型15本以上 | たくさん入れたい人向け |
OSやアプリもSSDに入るため、実際に使える容量は表記より少なくなる。1TBのSSDでも実質使えるのは900GB程度。複数のゲームを同時にインストールしておきたいなら1TB以上を選んでおくと余裕がある。
複数SSD構成
メインのNVMe SSD(500GB〜1TB)にOSと頻繁にプレイするゲームを入れ、サブのSATA SSD(1〜2TB)にアーカイブ的なゲームや動画データを保存する「2枚構成」も人気がある。コストを抑えながら容量を確保できる。
SSD選びのチェックリスト
| チェック項目 | 推奨 |
|---|---|
| 種類 | NVMe SSD(M.2) |
| 規格 | PCIe Gen4(コスパ最良) |
| 容量 | 1TB以上 |
| 読み取り速度 | 5,000MB/s以上(Gen4の場合) |
| 耐久性(TBW) | 600TBW以上(1TBモデル) |
| ヒートシンク | 付属していると安心(M.2は発熱する) |
TBW(Terabytes Written)はSSDの寿命の目安で、何TBのデータを書き込めるかを示す。ゲーム用途では600TBW以上あれば数年間は問題ない。
SSDを探す
選び方のポイントが分かったら、実際に探してみよう。
SATA SSDを検討している場合はこちら。
※ 価格や在庫は変動するため、最新情報はリンク先で確認してほしい。
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