GAKU.
MOBAの勝ち方 -- キルよりオブジェクトが大事な理由

MOBAの勝ち方 -- キルよりオブジェクトが大事な理由

MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)を始めると、最初にぶつかるのが「キルをたくさん取ったのに負けた」という体験だと思う。スコアボードでは自分がチームのMVPに見えるのに、リザルト画面は敗北。この現象にはちゃんと理由がある。

MOBAというジャンルは、League of Legends(LoL)、Dota 2、Pokemon UNITEなどが代表的なタイトルだ。5人対5人でチームを組み、相手チームの本拠地を破壊したほうが勝つ。ここが重要なポイントで、「たくさんキルを取ったチーム」ではなく「相手の本拠地を先に壊したチーム」が勝つ仕組みになっている。

MOBAのゴールは「敵の本拠地を破壊すること」

LoLなら「ネクサス」、Dota 2なら「エンシェント」、Pokemon UNITEならスコアを多く稼いだチーム。名前は違うけど、共通しているのは「キル数で勝敗が決まるわけではない」という点だ。

キルはあくまで手段のひとつ。相手を倒すことで一時的に人数有利を作り、その隙にタワー(レーン上に設置された防衛施設。敵ミニオンや敵チャンピオンを攻撃する)を壊したり、ドラゴンやバロン(マップ上に出現する中立モンスター。倒すとチーム全体にバフという強化効果がかかる)を獲得したりする。キルそのものが勝利条件ではなく、キルの「後に何をするか」が勝敗を分けている。

キルはゴールではなく手段 -- オブジェクトに繋げる思考

オブジェクトとは、タワー・ドラゴン・バロン(LoL)、ロシャン(Dota 2における最強の中立モンスター。倒すとイージスという復活アイテムを落とす)、ロトム・サンダー(Pokemon UNITEの特殊な野生ポケモン。倒すとゴール周りで有利になる)など、キル以外でチームに有利をもたらす要素の総称だ。

キルを取った後に何もしないでベースに帰る。これは「オブジェクトに繋げていない」典型例だ。相手が1人減っている15秒〜30秒の間に、近くのタワーを削る、ドラゴンを取りに行く、相手のジャングル(レーンとレーンの間にある森林エリア。中立モンスターが生息しており、倒すとゴールドや経験値を得られる)に侵入してファーム(中立モンスターやミニオンを倒してゴールドと経験値を稼ぐこと)を奪う。こうした「キルの後の動き」を意識するだけで、試合への貢献度は段違いに変わってくる。

タワー・インヒビター等の主要構造物の価値比較

MOBAのマップには複数のタワーが配置されている。LoLの場合、各レーンに外側タワー・内側タワー・インヒビタータワーの3本があり、その奥にインヒビター(破壊するとスーパーミニオンという強化ミニオンが相手レーンに出現する施設)がある。

外側タワー1本を壊すだけでも、チームに入るゴールドはキル1回分以上の価値がある場合が多い。しかもタワーが消えると相手のセーフゾーン(安全にファームできるエリア)が狭くなり、マップの支配権が広がる。Dota 2でもタワーが落ちると相手のTP(テレポート。マップ上の味方建物にワープする能力)先が減り、守備範囲が狭まる。

Pokemon UNITEの場合はタワーの代わりにゴールエリアがあり、相手のゴールを破壊するとスコアを入れやすくなる。本質は同じで、「構造物を壊す=マップコントロールを広げる」という関係だ。

初心者が陥りやすい「キル追い」の罠

キルを取ると気持ちいい。エフェクトが出て、チームメイトから「ナイス」がもらえる。この快感が「キル追い」を生む原因になっている。

キルを取ったのに試合に負ける原因

典型的なパターンを挙げてみよう。

  • 2キル取って体力が減った状態で追い討ちをかけ、逆に相手のジャングラー(ジャングルエリアを巡回して中立モンスターを狩りつつ、各レーンに奇襲をかけるロール)に倒される
  • キルを追いかけて深追いしている間に、反対側のレーンで相手にタワーを2本折られる
  • 集団戦で3キル取ったのに、残り2人がバロンに向かわずベースに帰ってしまい、有利を活かせない

どれも「キルを取ること自体が目的になっている」状態だ。MOBA初心者のうちは、「キルを取った後に何をするか」をあらかじめ決めておくと無駄が減りやすい。

オブジェクト意識を持つための簡単なチェックリスト

試合中に以下を自問してみるといい。

  • 今、相手チームに欠けている人は何人いるか
  • 近くに壊せるタワーや取れるオブジェクトはあるか
  • 自分の体力とマナ(スキルを使うためのリソース。タイトルによって呼び方が違い、Dota 2では「マナ」、Pokemon UNITEでは技のクールダウンで管理する)は十分か

この3つを確認するクセをつけるだけで、キルの後の動きが変わってくる。最初から完璧にやる必要はなくて、「キル取った→何かできないかな?」と頭に浮かぶようになれば十分な進歩だ。

このSTEPのまとめ

MOBAの勝利条件は「キルを多く取ること」ではなく「相手の本拠地を壊すこと」。キルは目的ではなく手段で、キルの後にオブジェクト(タワー・ドラゴン・バロンなど)を取ることで試合を有利に進められる。

キル追いの罠にハマると、スコアは良くても試合に負ける。キルを取った後に「次に何をするか」を意識する習慣から始めてみよう。

次のSTEP2では、MOBAの各レーンとロールの役割について整理していく。どのポジションで何をすればいいのか、全体像をつかもう。

このSTEPどうだった?

コメントを読み込み中...
0 / 500
MOBAの記事一覧に戻る
ゲームがうまくなるデバイス一覧