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フレームデータの調べ方と実戦への落とし込み

フレームデータの調べ方と実戦への落とし込み

対戦中に「あの技、ガードしたら反撃できるのかな」とふと気になったとき、すぐに答えを引ける場所を知っているだろうか。フレームの仕組みがわかっても、必要なデータにアクセスできなければ実戦では活かしきれない。

最後のSTEP5では、フレームデータの情報源と、知識を実戦に落とし込むためのプロセスを扱う。フレームの理論がわかっても、必要なときにデータを引けなければ宝の持ち腐れになる。逆に、データを引けても実戦で使えなければ意味がない。

「調べる」と「使う」の両方を繋げて、フレーム知識を自分の対戦力として定着させていこう。

フレームデータの情報源 -- 公式 / コミュニティWiki / アプリ

主要格ゲーのフレームデータサイト・アプリ一覧

各タイトルのフレームデータは、公式とコミュニティの両方から入手できる。

SF6(ストリートファイター6)

  • 公式キャラクターガイド(game.capcom.com内): カプコンが公式に提供しているフレームデータ。アップデートのたびに更新される。信頼度はもちろん最高だけれど、UIがやや見づらいと感じる人もいる
  • FAT(Frame Assistant Tool): スマートフォンアプリ。SF6を含む複数の格ゲーのフレームデータを検索できる。対戦前にサッと確認するのに便利。コミュニティ有志が開発・運営している
  • SuperCombo Wikihttps://wiki.supercombo.gg: 英語圏のコミュニティWiki。キャラごとのフレームデータに加えて、コンボやセットプレイの情報も充実している

鉄拳8

  • RBNorwayhttps://rbnorway.org: 鉄拳シリーズのフレームデータといえばここ、というくらい定番のコミュニティサイト。技ごとの発生・ガード時・ヒット時のフレームに加え、判定の高さ(上段・中段・下段)も網羅している
  • Wavu Wiki: 鉄拳コミュニティが運営するWiki。RBNorwayとは異なる切り口で情報がまとまっていることがある。コンボレシピも豊富
  • 鉄拳公式のムーブリスト: ゲーム内から確認可能。発生フレーム等の数値は表示されないが、技の見た目とコマンドの確認に使える

GGST(GUILTY GEAR -STRIVE-)

  • Dustloop Wikihttps://www.dustloop.com: GGSTに限らずアークシステムワークスの格ゲー全般をカバーするコミュニティWiki。フレームデータ、コンボ、戦略ガイドまで非常に充実している。GGSTプレイヤーにとってはほぼ必須の情報源
  • 公式コマンドリスト: ゲーム内で確認可能。基本的なフレームデータは表示されるが、Dustloopほどの詳細はない

どの情報源を使うかは好みもあるけれど、最初はひとつに絞って慣れるのが良い。複数を行き来すると、表記の違いで混乱することがある。

データの正確性を検証する方法

コミュニティが運営するサイトは有志のボランティアで成り立っているため、まれにデータが古い、またはアップデート後の変更が反映されていないことがある。

データの正確性を自分で確認する方法はシンプル。トレモでフレーム表示をオンにして、該当の技を実際に出してみること。フレームデータサイトに「ガード時 -7F」と書いてあるのに、トレモでは-8Fと表示される場合、アップデートで変更された可能性が高い。

特にパッチ直後(ゲームのバランス調整アップデートが入った直後)はデータサイトの更新が追いついていないことがある。「あれ、前と違うな」と感じたらトレモで実測するのが確実。

もうひとつ、コミュニティのDiscordサーバーはリアルタイム性で有利。パッチ直後の変更点はDiscordで真っ先に共有されることが多い。SF6なら「SF6 日本語コミュニティ」、鉄拳8なら「鉄拳 Discord」などで検索すると見つかる。GGSTはDustloopが運営するDiscordが活発。

フレームデータを実戦に活かすための3ステップ

フレームデータを見て「なるほど、-7Fか」で終わっていると、対戦中にとっさに活かすのは難しい。データを実戦力に変えるためには、段階を踏んだ定着プロセスが有効。

Step1: 数字を暗記する → Step2: トレモで体感する → Step3: 対戦で試す

Step1: 数字を暗記する

まずは数字を頭に入れるフェーズ。暗記といっても全技を覚える必要はない。STEP1で触れた「自キャラの主力技5つのフレーム」に加えて、「よく対戦するキャラの確反可能な技3〜5つ」を覚えておけばひとつの目安になる。

効率的な覚え方のひとつとして、フレームデータをグループ分けする方法がある。

  • 4〜5F: 最速クラスの技。暴れや割り込みに使う
  • 6〜8F: 中速の技。確反や連携の繋ぎに使う
  • 9〜12F: やや遅めだがリーチやダメージが優秀な技が多い
  • 13F以上: 大振りの技。リターンは大きいがリスクも高い

こんなふうにグループで捉えると、個々の数字を機械的に暗記するよりも定着しやすい。「あの技は中速グループだから、-8Fの確反に使える」くらいの粒度で十分実戦の役に立つ。

Step2: トレモで体感する

数字が頭に入ったら、トレモで実際に手を動かすフェーズ。

やることはシンプル。ダミーに特定の技を出させて、それをガードした後に確反技を出す。これを繰り返す。STEP3でも触れたけれど、ランダム設定にすると実戦に近い判断力が鍛えられる。

もうひとつ試してほしいのが、「有利フレームからの行動選択」の練習。ダミーをガードモードにして、自分のガードさせて有利な技を出す→フレームトラップか投げかを毎回意識して選ぶ。この「起点技→次の行動を選択する」流れをトレモで繰り返すと、対戦中に考える余裕が生まれる。

ここで大事なのは、最初から完璧を目指さないこと。確反が全部入らなくても、10回中3回入るようになったらStep3に進んで良い。トレモは精度を上げるために後からいつでも戻ってこられる場所だから、完璧になるまで粘るよりも実戦経験を積むほうが上達は速い傾向にある。

Step3: 対戦で試す

対戦での実践フェーズ。ここが一番重要で、一番難しい。

対戦中は心理的なプレッシャーがあるし、情報量もトレモとは比較にならない。トレモで安定していた確反が全然入らない、ということは普通にある。それでいい。

最初のうちは、1試合で1回だけ意識的にフレーム知識を使う場面を作る、くらいの目標設定がちょうどいい。「今日はリュウ戦で昇竜拳ガード後の確反を1回決める」。それだけ。1試合で1回できたら、次は2回。

この「小さな目標→達成→次の目標」のサイクルが、フレーム知識を対戦力に変える最も確実な方法。全部を一度に活かそうとすると、逆に何も活かせなくなることが多い。

「全技暗記」は不要 -- 対戦で頻出する技だけ覚える効率化

繰り返しになるけれど、フレームデータは辞書のようなものだと思っておくのが良い。辞書を丸暗記している人はほとんどいない。必要なときに引けるようになっていれば十分。

実戦で特に重要なフレームデータは3つのカテゴリに絞れる。

  1. 自キャラの主力技のフレーム: 有利な技はどれか、不利な技はどれか。攻めの起点と守りの切り替えポイントを知っておく
  2. 対戦相手の確反可能な技: ガードしたら何で反撃するか。対戦でよく見る技から優先的に
  3. 自キャラのフレームトラップルート: ガードさせて有利な技から何に繋ぐか。2〜3ルートあれば十分

この3つを、自分がよく対戦するキャラ分だけ押さえておけば、フレームデータを実戦の武器として使える状態になる。残りは対戦中に「あれ?」と思ったときにフレームデータサイトで調べれば良い。

フレームデータとの付き合い方

フレームデータに触れ始めると、「数字を知らなかった頃のほうが楽しかった」と感じる時期がくることがある。技の一つ一つに数字が見えるようになって、対戦中に数字が気になって動きが硬くなる。

これは通過点で、そこを超えると「数字は背景に溶けて、判断だけが残る」段階がくる。車の運転と同じで、最初は操作を意識して考えるけれど、慣れると無意識にできるようになる。フレーム知識もそれと同じ。

焦る必要はない。自分のペースで一つずつ吸収していけば良い。フレームデータは逃げないし、ゲームのアップデートで変わっても基本的な考え方は変わらない。

まとめ -- フレームデータは「辞書」-- 必要な時に引ければ良い

全5STEPを通して、フレームの概念から実戦活用まで一通り見てきた。

  • STEP1: フレームとは何か。発生・持続・全体フレームの3要素
  • STEP2: 有利フレームと不利フレーム。攻守の切り替え判断
  • STEP3: 確定反撃。リスクゼロのダメージソース
  • STEP4: フレームトラップ。隙間を作って暴れを潰す攻めの技術
  • STEP5: データの探し方と実戦への落とし込み

フレームデータは格ゲーの共通言語。SF6でも鉄拳8でもGGSTでも、フレームの考え方はそのまま通用する。ひとつのタイトルでフレーム感覚を身につければ、別のゲームに移ったときにも応用が利く。

最終的にフレームデータは「必要なときにサッと引ける辞書」として手元に置いておくもの。暗記量を競うものではなく、対戦で「ここはどうすればいいんだろう」と感じた場面を解決するためのツール。

対戦のたびにひとつ、フレーム知識を意識した判断を入れてみよう。確反を1回決める。フレームトラップを1回仕掛ける。有利な技をガードさせて次の行動を選ぶ。小さな積み重ねが、半年後の対戦を変えていく。

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