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オブジェクト判断の基本 -- 何をいつ狙うか

オブジェクト判断の基本 -- 何をいつ狙うか

STEP1でマクロの基本概念を整理した。ここからは具体的なマクロ判断を1つずつ掘り下げていく。まずはMOBAの勝敗を最も直接的に左右する「オブジェクト判断」から。

オブジェクトとは、マップ上に存在するタワー・中立モンスター・各種バフなど、チームに有利をもたらす戦略的な目標物の総称だ。STEP1でも触れたが、キルそのものよりもオブジェクトの獲得が勝利に直結する。問題は「いつ」「どのオブジェクトを」「狙うべきか」の判断だ。

オブジェクトの価値ランキング -- 何を優先すべきか

主要オブジェクト(中立モンスター・タワー等)の価値比較

LoLを例にすると、主要なオブジェクトはだいたい以下の優先順位で考えられる場合が多い。

バロンナッシャー(倒すとチーム全体に強力なバフがかかり、ミニオンが強化されてタワーを壊しやすくなる)> エルダードラゴン(ドラゴンを4回取った後に出現する強力な中立モンスター)> インヒビター > ドラゴン > タワー > リフトヘラルド(序盤に出現する中立モンスター。倒すと召喚してタワーにぶつけられる)

ただしこれは固定の順番ではなく、試合の状況によって変動する。序盤のドラゴン1体より外側タワー1本のほうが価値が高い場面もあるし、4つ目のドラゴン(ドラゴンソウルが手に入る最後の1体)はバロン級の価値があることもある。

Dota 2ではロシャン(倒すとイージスやアガニムの祝福などの強力なアイテムをドロップする)が最上位のオブジェクトになる。Pokemon UNITEでは試合終盤のサンダーが最も価値が高い。

状況に応じて「今一番価値が高いオブジェクト」を選ぶ

重要なのは「固定のランキングを暗記する」ことではなく、「今この瞬間に何を取ると一番得か」を判断する力だ。

たとえば集団戦で3人倒した後、バロンを取りに行くか、ミッドのインヒビターを壊しに行くか。バロンの体力を削るのに時間がかかって相手が復活してしまうリスクがあるなら、確実に取れるインヒビターのほうが正解かもしれない。逆に、バロンの体力が既に半分削れていて味方5人全員が健在なら、バロンを取ったほうがリターンが大きい。

この判断に「絶対の正解」はない。ただ、「何も取らずに帰る」のが最も良くない選択だということは言える。

オブジェクトを狙うタイミングの判断基準

人数差がある時 / 敵がリコールした時 / タイマーが合う時

オブジェクトを安全に取れる条件は基本的に3つ。

  1. 人数差がある時: 集団戦で1〜2人倒した、あるいは相手が別のレーンにいて間に合わない。数的有利がある間にオブジェクトを取る
  2. 敵がリコールした時: ミニマップで相手がベースに帰ったのを確認したら、近くのオブジェクトを取るチャンス
  3. タイマーが合う時: ドラゴンやバロンの出現時刻に合わせて、事前にチームで集まっておく。出現してから「行こう」では遅い場合が多い

LoLではTabキーを押すとドラゴンやバロンのリスポーンタイマーが表示される。Dota 2ではロシャンのタイマーを手動で記録する(またはチームチャットにメモする)のが一般的だ。

「取られても仕方ない」オブジェクトの損切り判断

見落とされがちだけど、「取らない」「諦める」判断も立派なマクロだ。

相手チームが5人でバロンに集まっていて、こちらは2人しかいない。無理に止めに行って全滅するよりも、反対側のタワーを壊したほうが被害が少ない。Dota 2でも「ロシャンは相手に取られるが、その間にサイドレーンのタワーを2本折る」というトレード判断はよくある。

「全部自分たちが取らなければいけない」と思い込むと、無理なコンテスト(相手がオブジェクトを取ろうとしているのを妨害する行動)で壊滅するリスクが高まる。

このSTEPのまとめ

オブジェクト判断はMOBAのマクロの中核。何を・いつ・取るかの判断力が試合の流れを決める。

人数差がある時、敵がリコールした時、タイマーに合わせて集まった時がオブジェクトのチャンス。逆に不利な状況では「諦めて別の場所で取り返す」損切り判断も重要。

STEP3では、スプリットプッシュと集団戦の判断について見ていく。

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